弁護士コラム

取引先の倒産~取引先の協力が得られる場合の初期対応~column

2014.03.17
Q:取引先が倒産しました。取引先の協力が得られる場合の債権回収のためには、まず何をすればよいですか。

A:取引先の協力を得て、その資産内容を把握し、名目的ではなく実質的な資産・負債の清算バランス一覧表を作成します。資産としては、売掛金、受取手形等の中に不良債権の部分があるときはそれを控除した正味の資産を計上します。また、預金や土地・建物等も借入金の担保に入っているときは差引計算した後の評価額を記載していきます。まずはこのような資産・負債一覧表を作成してみます。                                        (単位:千円)

資産の部 負債の部
(流動資産) (流動負債)
現金・預金       2,000 買掛金         40,000
売掛金         4,000 支払手形        50,000
受取手形        6,000 短期借入金      40,000
商品          15,000 未払金          5,000
貸付金         1,000
未収入金        2,000
(流動資産合計)   30,000 (流動負債合計)  135,000
(固定資産) (固定負債)
土地・建物         0 長期借入金      30,000
敷金・保証金     5,000
電話加入権       600
什器備品       1,000
(固定資産合計)   6,600 (固定負債合計)   30,000
資産合計       36,600 負債合計       165,000

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