弁護士コラム

倒産寸前の取引先の不動産の保全方法column

2014.03.14
Q:取引先の有限会社○○商店がこれまでの様々な情報から判断すると、倒産寸前のような状況です。この取引先の所有する店舗兼自宅を保全する方法としてはどのようなものがありますか。

A:倒産直前になって債務者の不動産に対して保全を図ることは実際にはかなり困難です。それ以前から債務者の不動産に対して借入れの際に抵当権などが設定されてしまっていることが大半ですので。債務者が誠意を持って対応してくれるとしても、せいぜい店舗兼自宅について債権額の抵当権の設定を受けることができるくらいでしょう。既に優先する抵当権の後順位になりますので、あまり期待できないことが多いです。

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