弁護士コラム

遺言書の作成(その2)column

2019.01.17

Q:遺言書を作成する際に、これは書いておいた方がよいという
お勧めがあれば教えて下さい。

A:遺言書を作成する際に、財産の振り分けを記載することはも
ちろんですが、その他に、何故、このように振り分けたのかを
「付言事項」として、記載しておくことをお勧めします。特に、
それぞれが受け取る財産価値に大きな差が出るようなときは、
相続人等の不公平感を緩和するためにも、ご自身の考えを記載
しておかれるとよいです。
相続人の間では、それぞれが所帯を持つようになると、お互
いが認識している情報に差があることがあります。
そうすると、遺言者が体験していることと異なった認識を有
する相続人が、遺言による財産の振り分けをみて不満を抱くこ
とがあるからです。
また、「付言事項」には、遺族へのメッセージ、遺族に期待
することを書くとよいでしょう。遺言者が亡くなった後に遺族
がこれをみて、遺言者の心情を察することができるからです。

弁護士 田 中 宏 幸

06-6630-3005