弁護士コラム

不動産の担保取得のための注意点column

2013.11.08

Q:不動産の担保を取得するにあたり注意する点は何でしょうか。

A:まず、不動産の担保価値を判断するために登記簿謄本で権利関係の調査・確認をするだけでなく、現地に臨んで目的物件の同一性の確認、占有状況の調査・確認が重要です。賃借権のように登記簿の記載だけでは判明しない権利もありますので、目的物件の価値を見誤らないよう慎重な調査が必要です。
 また、土地の上に同一人の所有に属する建物があるときは、土地と建物の双方に担保を設定すべきです。といいますのは、もし土地のみに担保設定すると競売時に地上権が設定されたことになって土地の価格が著しく低くなるからです(これを法定地上権といいます。)。
 また、担保権設定契約にあたっては、直接連絡をとるなどの方法で設定者(所有者)本人の意思を確認することが必要です。

大坂・難波の法律事務所
田中宏幸法律事務所
弁護士 田中宏幸

06-6630-3005