弁護士コラム

相続の法律相談column

2018.03.23

Q:先日、父が亡くなったので、兄弟姉妹で相続の手続を
する必要があるのですが、いろいろ調べても今一つ分か
りません。そこで、弁護士に相続の相談をしたく思って
います。相談のために事前に準備しておくこととしてど
ういうことがありますか。

A:どのような点について法律相談を受けたいかにもより
ますが、基本的には、① 亡くなった方を中心とした、親
族関係図(既に死亡されている人についてはその死亡年
月日)、② 遺産の内容(不動産、預貯金、有価証券、生
命保険等ある程度の時価額もあった方がよいです。)、
③ 時系列メモ(贈与の時期・金額、寄与の内容、被相続
人の病状等)、④ もし遺言書があるときはその写し(但
し、封印された自筆証書遺言は検認手続の前は開封しない
こと)等は必要になります。
①の親族関係図に関しては、もし、被相続人の除籍謄本、
戸籍謄本、改製原戸籍等をお持ちでしたら、念のため、
それらを持参されるとよいです。
②は遺産目録のようなものです。これらの財産の裏付け
になる資料(不動産登記簿謄本、固定資産評価証明書、
預金通帳、等)をお持ちでしたら、その資料を持参され
るとよいです。
これらの資料が未だ入手されていなくても気にする必
要はありません。

弁護士 田 中 宏 幸

06-6630-3005